2025/04/14
私は鍼灸の施術に生かすため、時間を作り、できるだけ自然の中に身を置いて過ごすようにしています。自然の中で過ごすことは、東洋医学の観点でも非常に理にかなっています。
東洋医学では、人間は自然と深い関わりを持つ存在であり、自然界のリズムやエネルギーと調和することで心身の健康を保つとされています。
例えば、鍼灸の施術では「気」「陰陽」「五行」の観点から、人間と自然がつながり調和することを重視しています。これは、自然に触れることで「気」を養い、調和を生む行為と通じるものです。
「気」は私たちの体内や環境を循環するエネルギーであり、新鮮な気を取り入れることで、その流れが整い、ストレスの軽減が期待できます。また、自然界の五つの要素(木・火・土・金・水)は人体にも影響を与えます。森林浴で「木」のエネルギーを感じたり、海や河川の近くで「水」のエネルギーを受け取ることで、心身に良い影響をもたらします。
さらに、自然は陰陽の象徴でもあります。太陽(陽)と影(陰)の相互作用が生命活動の調和を支えており、自然の中で時間を過ごすことは、私たち自身の陰陽のバランスを整える助けとなるのです。
現代社会では忙しさに流されることが多いですが、自分らしさを取り戻すためにも、山や川、都心の公園や植物園などに足を運び、自然のエネルギーを取り入れてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
そして、体に流れる「気」を整えるために、ぜひ鍼灸をご活用ください。